NHK『フェイクとリアル 川口 クルド人 真相』再放送でも広がる波紋、「番組制作」の何が問題だった?

4月30日深夜に再放送されたNHK・ETV特集番組『フェイクとリアル 川口 クルド人 真相』の波紋が広がっている。
同番組は、埼玉県川口市の在日クルド人をめぐる出来事や問題の真偽を番組が取材したもの。
4月5日に放送され、反響とともに「偏向報道」との批判も。
4月9日に再放送予定だったが、番組側は「より取材を深めたい」として延期になり、NHKプラスでの配信も停止されていた。
今回の再放送では内容を一部再編集。ただ放送後はやはり物議を醸した。
何が問題なのか、あくまで「番組制作」の方向性についてまとめたい。
川口市のクルド人問題は何が論じられているのか、同問題をめぐるSNS投稿の背景にどんなトラブルがあったのか。
それらを把握する意味ではとても分かりやすい番組内容だった。
何より前提として、いかなる差別やヘイトもあってはならず、特定の人をいじめたり、虐げたりすることも許されない。
そういったことを減らしていくため、社会全体、そして個々は常に意識するべき。
その観点を持って同番組を見ると、視聴者の多くは当然ながら渦中のクルドの人たちの状況に心を痛めるはず。
しかし違和感も覚えた。
それは物議を醸している通り、根本的な「番組制作」の方向性である。
あきらかにクルド人寄りの考えや分析が多く、批判的な人に対して憎悪感情が向くような編集になっていると思えた。
テレビ番組としての中立性には欠けている印象で、それが同問題に関する分断や対立をさらに激しくする恐れがあると感じられた。
フェイクと思しき投稿とそれを煽る人たちの様子にクローズアップする一方、そこにもともと暮らす人たちの“本当”の声はあまり聞こえてこなかった。
この番組が思っている以上に騒ぎになっている理由は、そんな「番組制作」の方向性が影響しているのかもしれない。
参照元:Yahoo!ニュース

