もう何時間も行列に並ばなくていい! 飲食店で「ファストパス」は広まる?

飲食店の写真

ファストパスとは、何かしらのサービスを優先して利用できるシステム。

日本で広く知られるようになったのは、東京ディズニーランドがアトラクションの優先入場として採用されてからだ。

ちなみに、現在東京ディズニーランドはファストパスを廃止してプライオリティパスを導入している。

人気の飲食店は、ファインダイニングであれば予約困難、カジュアルな店であれば行列といった形で表れる。

前者については予約困難店を専門とするサービスを利用すればまだ予約しやすいですが、後者についてはとにかく並ぶしか手段がなかった。

しかし、飲食店のファストパスが登場したことによって、カジュアルな業態の人気飲食店の利用方法が新しい局面を迎えている。

大手飲食店予約サービスのTableCheck(テーブルチェック)が2024年2月に飲食店版ファストパス「TableCheck FastPass(テーブルチェック ファストパス)」を正式にリリースした。

当初は都内で行列ができるラーメン店6軒が対象でしたが、現在は20軒以上で利用できるようになっている。

その多くはラーメンですが、他にもカレーやうどん、パンケーキ、寿司・刺身といった業態も加わっており、バリエーションが豊かになった。

飲食店は手数料という新たな収入源を確保でき、効率的なオペレーションを行え、顧客データの収集と分析ができる。

客は入店して食べることができて、並ぶというストレスから解放。

ファストパス提供会社にとっては飲食店と利用者のどちらにも喜んでもらえる上に手数料をレベニューシェアで得ることができる。

三方よしのサービスとなっていることから、さらなる伸長が期待されている。

ただ、飲食店にとってデメリットも存在する。

ファストパスを管理するという新しいオペレーションが発生したり、席だけでお金を取るのかといったネガティブな反応を受けたりするのだ。

ファストパス自体は特許のようなものではないので、これからたくさんの類似サービスが登場することが考えられる。

加えて、ファストパスが必要な行列ができる飲食店は、ある程度限られてくるだろう。

したがって、現在の飲食店予約サービスと同じ以上に、厳しい競争が予想される。

飲食店のファストパスはまだ始まったばかりですが、どのように発展、進化していくのか、今後の動向から目が離せない。

参照元∶Yahoo!ニュース