全国各地で水不足 新米ピンチでコメ農家は悲鳴 ダム貯水量大幅減でプール営業中止も

これから新米の収穫を迎えるコメ農家からは悲鳴が上がっている。

コメ生産者「水不足なので生育しても遅いし、未熟米が多い。コメの粒が小さいと思う。等級もダウンするし収量もダウン」

雨が降らず、頭を抱えるのは福井県のコメ生産者だ。

田んぼはカラカラに乾いてひび割れ、稲の先端は茶色に変色している。

本来であれば、稲の穂が本格的に出始め、最も水を必要とする時期なのに、水がない。

新潟県でも同じく、深刻な状況だ。

グリーンファーム清里 保坂一八社長「稲が生理的に水を必要としている時に水がない状況なので、非常にダメージが大きいです」

上越市のコメ生産者からも悲鳴が聞かれた。

稲の大部分が枯れてしまったため、これ以上の生育を諦め、家畜の餌（えさ）にすると決めた。

さらに、長野県でも…。

武田龍徳さん「穂が出なくなるか、出たとしても『胴割れ』といって（コメが）割れてしまう」

飯山市で7月に降った雨は平年のわずか7％で、コメの生育に大きな影響を及ぼしている。

宮城県の鳴子ダムの貯水率は現在7％を下回っていて、このまま雨が降らなければ、29日には0％になる見込みだ。

今月の降水量は各地で極端に少なく、新潟市で平年の1.5％、山形市では4.2％などとなっている。

雨不足で困っているのは西日本でも同じだ。

兵庫県丹波市では子どもたちの夏の楽しみが奪われた。

丹波市が運営する「春日総合運動公園レジャープール」は23日にオープンしたが、渇水のため、わずか3日で「今年の夏の営業」が中止となった。

「さびしい、もっといたいし、もっと入りたいです」

プールに水を供給している三宝ダムの貯水量が、大幅に減っていることが原因だという。

恵みの雨が期待されるところだが、本州の広い範囲で今後1週間は降水量の少ない状態が続く見通しだ。

参照元：Yahoo!ニュース