米国とベネズエラが囚人交換、エルサルバドルが仲介

アメリカの国旗を撮影した写真

米国から追放されたのちエルサルバドルの刑務所に収容されていたベネズエラ人252人が18日、首都カラカスに送還された。

囚人交換の一環で、ベネズエラで拘束されていた米国人10人も同時に母国へ送られた。

エルサルバドルのブケレ大統領はX(旧ツイッター)への投稿で、米国人らがエルサルバドルに向かっており、そこから「帰国の途に就く」と述べた。

ルビオ米国務長官は、ベネズエラで拘束されていた「米国人10人の解放」を確認し、ブケレ氏の協力に謝意を示した。

今年3月、トランプ米大統領は1798年制定の「敵性外国人法」を発動し、通常の移民手続きを経ないまま、ギャング「トレン・デ・アラグア」の構成員だとするベネズエラ人を国外退去させた。

彼らは同国の悪名高い巨大刑務所に収容されていた。

この措置に対しては適切な手続きが取られなかったとの批判が人権団体から相次ぎ、トランプ政権を相手取った法的闘争にも発展した。

収容されたベネズエラ人の家族や弁護士らの多くがギャングとの関係を否定し、トランプ政権の主張に対して裁判で争う機会すら与えられなかったと訴えている。

参照元:REUTERS(ロイター)