灼熱滑り台で1歳女児がお尻やけど 暑さトラブル意外な現実 プールや駐車場にも危険が

強い日差しで熱くなった滑り台は70度もの高温に。
厳しい暑さの中、熱中症だけでなく、身の回りの場所や物でのやけどに注意が必要だ。
滋賀県守山市の小学校では今月9日、水泳の授業で屋外のプールサイドに座っていた小学6年の児童62人が尻に軽いやけどを負う事案も発生。
国民生活センターには日常の思わぬ場所でのやけどの事例が報告されている。
《日差しで滑り台が熱くなっていて、1歳女児がお尻をやけどした》
《6歳の子供が道で転び、5秒ほど鉄板に足があたり、凸凹の網目模様の水ぶくれができた》
《ベランダにはだしで出た1歳の子供が急に泣き出した。右足の裏に水ぶくれができて、やけどをしていた》
国民生活センターに寄せられた夏場のやけどの事例だ。
子供のやけどは、屋内では調理器具や家電製品に触れたケースが多いが、夏の屋外では、花火や公園遊具、機械式駐車場の金属部分、車やバイクのマフラー、アスファルト―など多岐にわたる。
ウェザーニューズ社(東京)によると、気温33.9度、湿度56%の8月に公園遊具の温度をサーモグラフィカメラで撮影したところ、滑り台は約70度▽ブランコは約60度、公園の地面は約65度―と子供だけでなく、大人もやけどの恐れがあるほどの高温だった。
同じ条件で機械式駐車場を測定すると、約70度、アスファルトは約65度に上った。
特に子供は大人に比べて皮膚が薄く、体表面積も小さいのでやけどが重症化する恐れがある。
44度~50度と比較的低い温度でも長時間接触すると低温やけどを負うこともあり、注意が必要だ。
国民生活センターは「夏は思いがけない場所にやけどの危険が潜んでいる」として、注意を呼びかけるとともに「子供が活動するところに高温になるものがないか確認し、肌の露出が多い服やはだしは避けてほしい」としている。
参照元:Yahoo!ニュース