中国AIスタートアップ稀宇科技、香港でIPO申請 関係者

中国の人工知能(AI)スタートアップ企業、稀宇科技(ミニマックス)が非公開で香港への新規株式公開(IPO)を申請した。
年内に実施する方向で、調達額は40億─50億香港ドル(5億1000万米ドル-6億3700万米ドル)に達する可能性がある。
事情に詳しい3人の関係者が明らかにした。
中国国際金融(CICC)とUBSがIPOのスポンサーとして採用された。
関係者は、IPOの規模と目標評価額は市場環境次第で変化し得ると付け加えた。
稀宇科技は2022年初め、商湯科技(センスタイム)の元幹部が設立し、生成AIブームの中で中国の有望なAI企業の一角に台頭した。
稀宇科技は「ミニマックスM1」「ハイルオ-02」「スピーチ-02」「ミュージック-01」といったマルチモーダルAIモデル(文章や画像、音声、動画、音楽など複数種類のデータを同時に理解・処理できるモデル)を開発し、これらのモデルを世界200カ国・地域余りで1億5700万人強の個人ユーザー、90カ国・地域余りで5万以上の企業・開発者に提供している。
23年以降、8億5000万米ドル超の資金を調達し、出資者にはアリババグループや、テンセント(騰訊控股)傘下企業などが名を連ねる。
ライバルの智譜AIは4月、CICCをスポンサーとしてIPO計画を始動させた、と既にロイターが伝えている。
参照元:REUTERS(ロイター)