きのうに続いてきょうも 緊迫国会で飛び交う「シュークリーム」の謎
「国会で迷惑をおかけした」と岸田首相が5日に自民党の国対メンバーに差し入れたのは「コージーコーナー」のシュークリームだ。
6日は、維新が立憲に「ビアードパパ」のシュークリームを差し入れした。
連日国会で飛び交うシュークリーム。
なぜなのか?
政治資金規正法の改正案が衆議院の特別委員会で可決された5日、自民党と公明党の国会戦略を一手に担ういわゆる「国対部屋」に、「銀座コージーコーナー」のシュークリームが届けられた。
代理人を通じて差し入れたのは、なんと岸田首相だ。
改正案の委員会審議をめぐっては、一度は決まった採決日程が見送られるなど大きく混乱。
岸田首相ら執行部に対する党内の不満も高まる中で、ある関係者は「首相が与党の国会対策メンバーをねぎらったのだろう」とみている。
岸田首相がシュークリームの差し入れをした翌日。
日本テレビはもう1つの「シュークリーム」の動きをキャッチした。
動いたのは、日本維新の会だった。
改正案が衆議院の本会議で可決された6日、維新が贈った先は立憲民主党の国対。
置かれていたのは「ビアードパパ」のシュークリームだった。
シュークリームが入った紙袋には日本維新の会の浦野靖人衆議院議員の名刺が。
浦野氏は政治改革特別委員会の理事として、与野党協議に汗をかいた実務者の一人だ。
日本維新の会は、規正法の採決をめぐっては、岸田首相と馬場代表の党首会談を経て、自民党案に賛成。
立憲とは同じ野党なのに距離ができていた中での差し入れとなった。
浦野氏は日本テレビの取材に対し、シュークリームを選んだ理由については「総理がシュークリームを贈ったニュースも意識した」とニヤリ。
立憲に贈った狙いについて浦野氏は「野党のみなさんにお世話になったという気持ちからだ。
うちと自民党のせいで、迷惑をかけてしまったので…野党一体で与党と対峙できたことへのねぎらいです」と語った。
直前まで自民党と交渉を続けたことで、国会日程に影響を与えてしまったという“申し訳なさ”からなのか…浦野氏は立憲だけでなく、国民民主党、共産党、有志の会にも贈ったという。
シュークリームを食べた、ある立憲民主党の議員は「おいしく、いただきました」と笑顔。
「気を使わせてしまったようで申し訳ない。いろいろあったが、これからも協力できることがあれば協力していきたい」と語った。
シュークリームが、距離が生まれた野党関係の修復につながるのだろうか。
参照元∶Yahoo!ニュース