痩せているのに “ 二重あご ” ストレートネックが原因かも 放置すると「椎間板ヘルニア」のリスクも 若者に多い現代病の対策は

スマートフォンやパソコンなど生活に欠かせないデジタル機器。
便利な一方で、体には大きな負担がかかっている。
特に若者に多いのが「スマホ首」とも呼ばれる「ストレートネック」。
進行すると思わぬ症状が出てくる。
街を歩けば、多くの人が下を向いてスマートフォンを操作。
こうした光景は日常となったが、この姿勢が引き起こす現代病が「ストレートネック」だ。
嘉藤奈緒子アナウンサー「ストレートネックご存じですか?」
30代男性「自分がストレートネックです。常に頭が痛い。1日の大部分がスマホをみる感じになっちゃうので、絶対に10時間は超えています」
1日に8時間ほどスマートフォンを見ているという男性は。
20代男性「重いような、なんとなく痛いような感じがします。気づいたときに首を引っ込めるようなことはしているのですが、どこまで効果があるのか分からない」
私たちの首の骨「頸椎(けいつい)」は通常、緩やかなカーブを描いていますが、ストレートネックはこのカーブが失われ、まっすぐになってしまう状態をいう。
ゆめたか接骨院グループ 高橋幸治総院長「頭の重さは、5キロくらいあるんです。それをこの細い首で支えなきゃいけない。スマホを持つ姿勢、見る姿勢、パソコンをやる姿勢などが影響して、首が前に前に行こうとしてしまうんです」
ストレートネックは、スマートフォンの使用やデスクワークだけでなく、料理や椅子に座っての睡眠など、様々な「うつむき姿勢」が要因に。
また、運動不足でインナーマッスルが弱い人や、体幹が弱い人などもストレートネックになりやすい傾向にある。
ストレートネックになると、首回りの筋肉が緊張し神経が圧迫されることで、「首や肩のこり」「頭痛」「めまい」「吐き気」など、さまざまな症状が引き起こされる
ゆめたか接骨院グループ 高橋幸治総院長「首が痛いと言って来られる方の半数はストレートネック。若い人は50%くらいがそうじゃないかなと」
サイクルロードレースの選手として活動している高校生の古金(ふるがね)さんもその1人。
高校2年生・古金蒼汰さん(16)「常に重たいような、体のだるさが全体的に出てくるような感じでした」
スマートフォンの利用に加えて、バイクに乗る姿勢がストレートネックになった要因だった。
高校2年生・古金蒼汰さん(16)「ヘルメットも被るので、前傾姿勢なんですよ自転車って。だから、とても頭が重くなって前に出てしまうので」
左の画像は古金さんが治療を始めた3か月前の姿。
首が前に出て猫背気味になっています。
ゆめたか接骨院グループ 高橋幸治総院長「本来は首を軸にして上を向かなければいけないのに、あごから上がってしまう。そうすると神経が圧迫される、首の筋肉が緊張するといった状態が起き、頭痛や肩こりといった症状につながります」
また、ストレートネックの状態が悪化すると、「椎間板ヘルニア」のリスクが高まるという。
ゆめたか接骨院グループ 高橋幸治総院長「この骨と骨の間に椎間板というものがありますけれど、それが正常な位置にいられなくなる。そうすると(椎間板が外に)出るしかない。このように椎間板が突出してしまうと神経を圧迫するので、手のしびれとか、いろんなところのしびれを誘発しやすい」
さらに意外なことに、ストレートネックは痛みだけでなく、フェイスラインのむくみなど外見にも影響が。
ゆめたか接骨院グループ 高橋幸治総院長「僕が最近見た学生の子は、すごく運動もしているし、痩せている子なのですが、二重あごだけ気になると。その子もまさにストレートネック」
ストレートネックは首が前に固定された状態になります。
ゆめたか接骨院グループ 高橋幸治総院長
「筋肉はポンプ作用があって、血液やリンパを流してくれます。首を動かすことによって初めて流れるものが、流れなくなる。そうすると、ここがタプタプしてくる」
これらの症状を予防するには姿勢を見直すことはもちろん、「体幹を鍛え、筋肉量を増やす」ことが重要だ。
そこで、筋肉が鍛えられる座り方を聞いた。
ゆめたか接骨院グループ 高橋幸治総院長
(1)お腹に手を当てます。
(2)背中の方にぐーっと押していきます。
(3)そうしたら小指から上に持ち上げます。
(4)この状態で45度、上を向きます。
(5)あごを引くように戻します。
(6)手を下ろします
気づいたときにこの姿勢を意識すると効果的だという。
思わぬ症状にもつながるストレートネック。
もし痛みや不調が続くようであれば、専門医を受診することも大切だ。
【日ごろできるストレートネック対策】
(1)湯船につかる:血流が良くなり首が首や肩の筋肉が緩みやすくなる
(2)寝具を見直す:高すぎる枕はストレートネックを悪化させるので注意
(3)深呼吸や腹式呼吸を習慣化:浅い呼吸は首の筋肉に負担に
(4)気が付いたときに45度上を向く:筋収縮により首周りの血行が改善
すでにストレートネックの人にも効果があるそうなので、試してみてはいかがだろうか。
参照元:Yahoo!ニュース