英外相がシリア訪問、人道援助や復興へ9450万ポンド支援

シリアの国旗を撮影した写真

英国のラミー外相は5日、シリアの首都ダマスカスを訪問し、シャラア暫定大統領らと会談した。

英外務省は、シリアとの関係を再構築するとし、9450万ポンド(1億2900万ドル)の支援を発表した。

昨年12月のアサド政権崩壊後、西側ではシリアとの関係修復を模索する動きが見られる。

トランプ米大統領は6月30日に対シリア制裁を終了する大統領令に署名した。

英国も4月に制裁を緩和し、中央銀行、銀行や石油企業など23社の資産凍結を解除した。

ラミー外相は声明で「全てのシリア人のために、安定し、より安全で豊かな未来を築くというシリア暫定政権の公約実現を支援することがわれわれの利益だ」と述べた。

英国の閣僚として14年ぶりにダマスカスを訪問したラミー氏は、シャラア暫定大統領やシェイバニ暫定外相との会談で、シリアの「包摂的で、さまざまな会派の意見が反映される代表的な政治的移行」が重要と述べ、継続的な支援を表明した。

会談後、 安定したシリアは「非正規移民」のリスク低減、化学兵器の廃棄、テロリズムの脅威への取り組みに資すると述べた。

英政府によると、シリアに対する 金融支援パッケージは、緊急人道支援を提供するとともに、教育などの分野の振興を図りシリアの長期的復興を支援する。

参照元:REUTERS(ロイター)