「レンタルおばあちゃん」人気 働くシニア急増 「彼氏との別れ」同席希望の依頼も

働くシニア世代が増加している。
そんななか、番組は「レンタルおばあちゃん」という名のユニークな取り組みに注目した。
60代「年金は足りないので、仕事もしている。だからやりくり、工夫する。スーパーの買い物は大体見切り品。値引きシール早く貼ってねという感じ」
60代「(Q.将来への不安は?)病院、治療費。病気とかになった時に蓄えがあればいいけど、崩して使っているので」
総務省の調査では、65歳以上の日常生活にかかる費用は、夫婦のみの世帯でおよそ25万6000円、単身世帯で15万円ほど。年金だけでは十分とは言えない状況だ。
65歳以上の就業者数はおよそ930万人。
4人に1人が働いている計算だ。
そんななか、シニア世代の新しい働き方、いわゆる「レンタルおばあちゃん」を提供している会社があります。
日々の面倒くさいことや困ったことに対応してくれるこの会社には、60代以上のシニア部門があり最高齢はなんと94歳。
およそ100人が在籍している。
大学生の依頼者(10代)「アニメとか漫画についてレポートを書いているんですけど、世代ごとの違いのレポートを書いていて、おばあちゃん世代が私の身近にいないことから、お願いしているんです」
小野田さん(70)「私の世代で(はやっていたものは)(鉄腕)アトム、知らない?」
大学生の依頼者(10代)「知っています。鉄腕アトム」
3年前に登録した小野田さんは大学のレポート作成のため、おばあちゃん世代の意見が聞きたいという依頼を受けて相談に乗っていた。
大学生の依頼者(10代)「今回は2回目(の利用)ですね。価格もリーズナブルでたくさんのことを依頼できる。なんでも依頼できるので、ここにしました」
依頼された小野田さんも「レンタルおばあちゃん」の仕事を通じて人生が豊かになったと話す。
「すべての依頼はやりがいがあります。楽しい。必要とされていると思うと、特に。人生の中で会わない人もたくさんいるでしょ。出会えない人。そういう方とここで出会えるから、それって一期一会じゃない。もしも私の娘だったら、私の孫だったらと思いながら話しています」
「レンタルおばあちゃん」にはさまざまな依頼が舞い込む。
手の込んだ料理を作ってほしい、洗濯やベビーシッターをお願いしたいといった家事から、手紙を達筆なおばあちゃんに書いてほしいという珍しい依頼もある。
「彼氏と別れたいけど、ハッキリ伝えられないから、おばあちゃんについて来てほしい」「結婚式に親戚が足りないから身内として、出席してほしい」などの驚きの内容もあった。
クライアントパートナーズ チーフマネージャー 尾関久美さん「おばあちゃんでも培ってきた経験だとか、社会に生かしたいという方がたくさんいらっしゃって、そこの雇用の受け皿になれれば。皆さん輝いていますよね。 キラキラしていて充実感というか、元気いっぱいで社会に貢献したいという気持ちがすごく強いので、すごく輝いています」
参照元:Yahoo!ニュース