「軍人恩給」受給者が1000人下回る ピークの139万人から半世紀、証言さらに貴重に

太平洋戦争に出征するなどし、軍人恩給を受けている元兵士は今年3月時点で792人となり、1000人を下回ったことが総務省の調査でわかった。
過酷な戦場を知る元兵士が次々に世を去る中で、その証言はますます貴重になっている。
年齢別では90~94歳が3人、95~99歳が144人、100歳以上が645人だった。
階級別では少佐以上が1人、少尉から大尉22人、准士官6人、下士官387人、兵376人になった。
総務省によると、受給者のピークは1973年度の約139万人。
2012年度に10万人を下回り、19年度に9532人になった。
24年3月時点の受給者は1401人だった。
軍人恩給には、一定期間軍務についた元軍人に支給される「普通恩給」と、負傷し、障害が残った元軍人が受け取る「傷病恩給」の2種類がある。
今年3月時点で、普通恩給の受給者の平均年齢は103歳に達した。
軍人に対する恩給制度は、1875年(明治8年)、前年に起きた台湾出兵などを機に始まった。
1946年に連合国軍総司令部(GHQ)により一部停止されたが、53年に復活した。
参照元:Yahoo!ニュース