じもとHD、国の管理下から脱却 優先株への配当復活

きらやか銀行、仙台銀行など東北地方の地銀を傘下に持つ、じもとホールディングス(HD)は19日の株主総会で国が保有する優先株への配当を復活させることを決定した。
これにより国の議決権が消滅、同社は国の実質管理下から脱却した。
じもとHDは昨年6月の株主総会で配当の見送りを決定。
公的資金注入に伴って整理回収機構が保有している優先株に議決権が発生し、同機構が63%超の議決権を持つ筆頭株主となっていた。
じもとHDは昨年8月、同9月に返済期限を迎える、きらやか銀への公的資金200億円の返済を13年後の2037年9月まで延期する計画を決定。
国がこの変更を承認していた。
きらやか銀はこのほかに280億円の公的資金を抱え、仙台銀行が持つ公的資金は300億円となっている。
参照元:REUTERS(ロイター)