ステーブルコイン時価総額が過去最高、米上院で規制法案可決

暗号資産をイメージした写真

ドルなどに連動して価値を安定させるデジタル通貨「ステーブルコイン」の時価総額が過去最高に膨らんだことが、18日公表されたデータで分かった。

折しも米議会上院は、このセクターを規制する法案を可決。

かつての暗号資産(仮想通貨)市場の片隅に置かれた存在から急成長を続けているステーブルコインに対する法制化の取り組みにとって、これは大きな一歩だ。

コインデスクのデータによると、ステーブルコインの時価総額は2517億ドルに達し、年初来で22%増加している。

ステーブルコインは通常、ドルと1対1の価値を維持するよう設計されており、暗号資産トレーダーがさまざまなトークン間で資金を動かす際に利用される。

近年は利用が激増し、米国で法制度が整備されれば市場規模はさらに拡大する、というのが複数のアナリストの見方だ。

推進派は、ステーブルコインが即時決済に使うことができると主張。

一方で暗号資産と伝統的な金融市場をより近づけることを不安視する向きもある。

米国で規制法案が正式に成立すれば、ステーブルコインはドルや米短期国債といった流動資産の裏付けが必須になり、発行者は毎月準備資産の構成を開示しなければならない。

参照元:REUTERS(ロイター)