「裏切られた」「男性恐怖症の人も」武庫川女子大への反発 共学化中止求め反対署名3万超

武庫川女子大(兵庫県西宮市)を運営する学校法人武庫川学院が、令和9年度から大学を共学化する方針を公表したことに対し、在学生を中心に混乱や反対の声が上がっている。
共学化の中止または延期を求めるオンライン署名も立ち上がり、19日正午時点で3万以上の賛同を集めている。
オンライン署名は17日に署名サイト「Change.org」で「武庫川女子大学の共学化の決定 反対と一時停止を求めます」とのタイトルで開始。
署名では、共学化の再検討を求め「女子大学であることを前提に進学を決めた学生たちの思いや安心できる学びの場を尊重し、より公正で誠実なプロセスを求めます」と訴えている。
具体的には、説明会や意見交換会の実施、1回生が卒業するまで女子大を維持する移行期間の設置、意思決定に関わった会議体・議論内容の情報公開などを要望するとしている。
署名は7月17日に締め切り、同20日に理事会に提出するという。
署名のサイトには、在学生と名乗る女性から《日本最大級の女子大だからこそ共学化や廃校にはならないだろうという安心感があったのに、この仕打ちとは信じられない》といった声や、《武庫女に入って、私の居場所ができたような気がしていた。武庫女だからこそ受験、入学を決めたのに共学化といわれ、裏切られた気分だ》といったコメントが寄せられている。
中には、他の女子大を卒業したという女性から《当時私は男性恐怖症がひどく、女子大しか選択肢がなかった。女子大じゃないといけない理由がある方々もいる。急な変更は、受験生にも失礼だ》といった意見もあった。
19日正午時点で、署名の賛同者は3万6千人超になっている。
武庫川女子大を運営する学校法人武庫川学院は17日、令和9年度から大学を共学化する方針を公表。
名称は「武庫川大学」に変更し、付属中高は女子校のままとする。
5月1日現在の学生数は9635人で、女子大では全国最大規模。
7月28日の理事会で決定する。
参照元:Yahoo!ニュース