ペメックス未払いで「危機」、石油サービス業界が操業停止警告

メキシコの石油サービス業界団体AMESPACは、多額の負債を抱える国営石油会社ペメックスの未払いにより「前例のない危機」に直面していると警告した。
シェインバウム大統領に送付され、16日公開された書簡で、加盟企業の多くが早ければ7月にも操業停止を余儀なくされる可能性があるとした。
同団体にはベーカー・ヒューズ、ハリバートン、ウェザーフォード、SLB、グルポ・メヒコなどが加盟している。
ペメックスは過去数年で政府から数十億ドルの資金注入を受けたものの、多数のサプライヤーや請負業者に対し総額約200億ドルの負債を抱えるほか、1010億ドルの金融負債もある。
AMESPACは書簡でペメックスに対し、2024年に提供したサービスの請求書を処理し、今年提供のサービスについては期限通りの支払いを保証すること、石油サービス各社に対する過去の債務を清算するための支払い計画を策定することなどを求めた。
また、ペメックスの未払いで業界の活動が大幅に落ち込んだとし、「キャッシュフローが深刻に損なわれ、多くの場合、今年7月時点で事業の継続を保証できない」と警告した。
参照元:REUTERS(ロイター)