中南米諸国が独自のAIモデル立ち上げへ、多様な文化や言語反映

中南米12カ国が協力し、地域の多様な文化や言語のニュアンスを理解するよう訓練された初の大規模人工知能(AI)言語モデル「Latam─GPT」を9月に立ち上げる。
チリの当局者が17日に発表した。
このオープンソースプロジェクトはチリの国立人工知能センター(CENIA)が30以上の地域機関と共同で推進しており、地域でのAIの普及とアクセスの大幅な向上を目指している。
チリのエチェベリ科学相は、現地の文化や言語を反映したモデルで学校や病院に応用することを想定しており、このプロジェクトは「AIの民主化要素になり得る」と述べ、より多くの人がAIを活用できるようにする上で重要な役割を果たす可能性に言及した。
当局者らによると、チャットボットなどのアプリケーションの開発で中核技術となることを意図しており、チャットGPTのような消費者向け製品と直接競合するものではないという。
重要な目標は先住民の言語を保護することで、イースター島の母語であるラパ・ヌイ語用の初期翻訳機がすでに開発されている。
参照元:REUTERS(ロイター)