米のウクライナ特使、ベラルーシ大統領と会談計画 和平協議後押しか

ウクライナとロシアの停戦協議が難航する中、米国のケロッグ・ウクライナ担当特使が数日内にもベラルーシを訪問し、ルカシェンコ大統領と会談する計画だと関係者4人が明らかにした。
実現すれば、ここ数年でベラルーシを訪問する最高位の米当局者となる。
会談の議題は不明だが、関係者によると、ケロッグ氏は今回の訪問がロシアのウクライナ侵攻終結に向けた和平協議を活性化させる一歩になる可能性があると周囲に話しているという。
米国務省、在ワシントンのベラルーシ大使館はコメントを控えた。
ケロッグ氏とホワイトハウスはコメント要請に応じていない。
こうした訪問の計画には慎重な交渉が必要で、直前に中止または変更される可能性もある。
米国は第1次トランプ政権下でベラルーシとの関係改善を模索し、2020年に当時のポンペオ国務長官が同国を訪問したが、同年のベラルーシ大統領選を受けてバイデン政権が方針を転換。
22年にはウクライナ侵攻を巡りベラルーシがロシアを支持する立場が明確になったため、現地の大使館業務を停止した。
しかし、第2次トランプ政権はベラルーシとの協力関係構築に向けた取り組みを再開した。
ある米当局者によると、トランプ政権はベラルーシをロシアの影響下からわずかでも米国の勢力圏に引き入れる方法を内部で議論したという。
参照元:REUTERS(ロイター)