複雑過ぎるイランの国情 マックに憧れ? 元イスラエル首相の出身国? 犬は蔑視、常に揺れ動く変革の国

イスラエルとイランが交戦し、世界が緊迫の渦に包まれている。
そもそもイランは長らく親欧米の国家だったが、1979年のイスラム革命で一転、国内にいた欧米やユダヤの人々は住むのはおろか、旅行さえままならなくなった。
革命から半世紀弱、イランは顔の見えにくい国へと一変した。
そうした中、今回の戦火では、イスラエルの諜報機関によるイランでの極秘作戦が取り沙汰され、どのように工作員が潜伏していたかも注目されている。
謎多くも日本とはつながりが深い親日国イラン。
その内情が垣間見える記事をピックアップする。
NHKの記事にもある通り、以前はいわゆるユダヤ系イラン人が相当数いた。
革命後に激減したものの、極めて少数派ながら今もイラン国内に残留している。
2000年代にイスラエル首相を務めたモシェ・カツァブ氏が、ゾロアスター教の聖地イランのヤズド出身であるなど、両国には浅からぬ関係があった。
ところが、イスラム革命後のイランは「マルグ バル イスラエル」(イスラエルに死を)「マルグ バル アームリカ」(米国に死を)と叫ぶ民衆に象徴される反イスラエル、反米の国家へと変貌した。
ただ、米国文化の象徴と言えるマクドナルドなどハンバーガーは、先の“マシュドナルド”の記事のように、イランでも着実に根付いている。
一方、犬はイラン国内で禁忌とされており、ペルシア語で「ペダレ サグ」(お前の父親は犬)と相手を罵るスラングがあるなど、蔑まれている。
日本でいう「お前の母親・父親は~」といった言い回しに近いかもしれない。
ちなみに、牧羊犬の起源が一説にはイラン周辺とされているといった興味深い史話もある。
悠久の歴史を持つイランは知るほどに深みがあり、謎と神秘に満ちている。
そして、戦争は憎しみと悲しみを生むのみだ。
参照元:Yahoo!ニュース