イスラエルのガザ攻撃で50人死亡、物資配給所付近での犠牲相次ぐ

パレスチナ自治区ガザ地区の保健省は、16日のイスラエルの攻撃により少なくとも50人が死亡したと発表した。
そのうち半数は、米が支援するガザ人道財団(GHF)の援助物資配給拠点付近での犠牲者だという。
イスラエルによる援助物資配給の方法を巡り、国連当局者らの間で非難の声が高まっている。
医療関係者らによると、ガザ地区最南端のラファにある援助物資配給所付近で少なくとも23人が死亡、200人が負傷。
国連は、GHFによる物資の配給は不十分かつ危険であり、人道的公平性の原則に反すると非難している。
16日に援助を受けようとしたというアハメド・ファヤドさんは、「子どもたちに食べさせる援助を受けられると思って行ったが、それはわなで実際には人が殺害された」とし、配給拠点に行かないよう呼びかけた。
イスラエルが新しい配給システムを導入して以来、連日のように銃撃があり、物資を受け取ろうとしたパレスチナ人数百人がこれまで死亡している。
同システムの導入前は、ガザ住民への物資援助は主に国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)などの国連機関によって行われていた。
イスラエル軍は16日の銃撃事件の報道についてコメントしていない。
参照元:REUTERS(ロイター)