伊丹空港でANA機が着陸後に“走行不能”に ブレーキ不具合か インドの航空事故と同型機も「関連性はないと考えている」

伊丹空港の外観を撮影した画像

ANA774便(新千歳発、伊丹行き)が16日、伊丹空港に着陸後、誘導路で走行不能となった。

原因はブレーキの不具合と見られている。

滑走路の一部が運用停止され、牽引車などにより約90分後に空港内のスポットに到着した。

国交省大阪空港事務所によると、16日午前11時10分に新千歳空港を出発したANA774便は、午後1時5分ごろに滑走路に着陸後、誘導路で走行不能になった。

その後、誘導路や滑走路の一部が一時的に運用停止となり、スポットまで牽引され、午後2時半ごろにようやくスポットに到着した。

走行不能の要因について、一時的にブレーキが解除できなかった不具合が原因とみられている。

この影響で、伊丹空港に着陸する予定だった3機の飛行機が、空中で待機する必要が生じるなどして、最大で14分の遅れが発生した。

全日空によると、不具合を起こした機体は、当日朝にANA771便として伊丹空港から新千歳空港へフライトし、その後、新千歳空港から伊丹空港へANA774便として折り返して運航したが、その間に問題は報告されなかったという。

乗客307人と乗員9人にケガなどはなかった。

ANA774便は、12日にインドで墜落した機体と同じ「ボーイング787ー8型(ドリームライナー)」が使用されていたが、全日空は「インドの航空事故の原因が究明されていないため、断定的なことは言えないが、今回の機体に起こった不具合はブレーキについてのもので、エンジンは無関係であり、インドの事故と当該の事象に関連性はないと考えている」としている。

参照元:Yahoo!ニュース