トランプ氏の昨年資産報告書、暗号資産などで6億ドル超の収入

ホワイトハウスの外観を撮影した画像

トランプ米大統領の2024年資産報告書が13日に公表され、暗号資産(仮想通貨)やゴルフ・クラブ、ライセンス供与、その他事業で6億ドルを超える収入があったことが分かった。

ロイターが計算したところでは、報告書に記載された資産総額は少なくとも16億ドルに上る。

ホワイトハウスのレビット報道官はロイター宛ての電子メールによる声明で「トランプ大統領、バンス副大統領や政権高官は必要とされる倫理的な説明や財務報告の義務を完了した。トランプ政権は米国民のための透明性と情報アクセス可能性にコミットしている」と強調した。

トランプ氏はこれまで、子どもたちが運営する信託に自身の事業を移管したと説明しているが、今回の報告書でこれらの事業から派生する利益が自らの収入になっている実態が示され、利益相反との批判を受けかねない面がある。

トランプ一族は、ミームコインの手数料収入に加え、関与する暗号資産プラットフォーム「ワールド・リバティー・ファイナンシャル(WLF)」から4億ドル余りの収益を得ている。

一族はビットコイン採掘やデジタル資産の上場投資信託(ETF)にも関係している。

今回の資産報告でトランプ氏はWLFのトークン売却により5735万ドルの収入があった。

同氏はWLFのガバナンストークンを157億5000枚保有しているという。

複製不能なデジタル資産「非代替性トークン(NFT)」に関する収入は116万ドルだった。

ゴルフ・クラブ関連収入は少なくとも2億1770万ドルとなった。

参照元:REUTERS(ロイター)