卵子の数を調べるモデル事業 “対象は20代未婚女性” 「配慮に欠けた対応」として県が中止を発表 熊本

熊本県庁の外観を撮影した画像

熊本県の木村敬知事は、2025年度に実施予定だった「県職員で20代の未婚女性を対象に、卵子がどれくらいあるか調べる」モデル事業の中止を発表した。

木村知事が中止を発表した「AMH(エーエムエイチ)検査」とは、血液中のホルモンの値から卵子がどれくらいあるか調べるものだ。

県は妊娠前からの健康管理、いわゆる「プレコンセプションケア」のモデル事業の一環として、2025年度に、県職員で20代の未婚女性を対象にAMH検査の実施を計画していた。

ただ、県民などから対象が20代で未婚女性に限定されていることへの疑問の声が上がり、木村知事も「配慮に欠けた対応になっている」として再検討を指示していた。

県によると再検討の結果、「このまま進めるのは適切ではない」として検査の中止を決めたという。

県は女性に限った理由について「男性の血液検査が確立されていない」ことを挙げ、20代に絞った理由については「これからライフデザインを考える20代に検査を受けて意識の変化があるか調査したかったため」と説明している。

参照元:Yahoo!ニュース