夏の高校野球開催に暗雲 ナイター用照明の銅線ケーブル盗難被害「大会までに復旧するかわからない」

長野県諏訪市豊田のしんきん諏訪湖スタジアムで10日未明、ナイター用の照明電気設備に電力を供給する銅線ケーブルが何者かに切断され、盗難にあった影響で、高校野球や少年野球などの関係者らは対応に苦慮している。
銅線ケーブルは、敷地に10か所あるマンホール内に埋設され、このうち7か所で切断・盗難被害があった。
市教育委員会スポーツ課によると、被害の全容は不明で、復旧のメドは立っておらず、当面、ナイター利用は中止する。
週2日程度、ナイター利用があるという。
同球場は来月開幕する夏の高校野球県大会の会場だが、「大会までに復旧するかわからない」という。
これに対し、県高校野球連盟の事務局は「球場は変更しないつもり。ただ、暗雲が垂れ込めた時や、夕刻になってボールが見えにくくなった時にナイター用照明が使えない場合、継続試合の対応になると思う」と話す。
同球場では来月6~8日にそれぞれ3試合を予定。
夕刻にさしかかる可能性があるのは午後2時からの第3試合だ。
一方、少年野球選手権大会県予選に出場する諏訪市の諏訪ボーイズは、今月21日の初戦(2回戦)に向け、19日に予定していた同球場でのナイター練習ができなくなった。
高野哲也監督は「メンバーは中学生で日中の練習が難しい。バッティング練習は球場で行いたいので、ほかに場所を探さないといけない」と困惑していた。
市側は10日、諏訪署に被害届を提出し、同署が調べている。
参照元:Yahoo!ニュース