なぜ再ブーム?JKのスクールバッグに“じゃら×2”「人生つらくてもテンアゲ」

女子高生をイメージした画像

女子高生の間でスクールバッグにキーホルダーなどを「じゃらじゃら」つけるのが新たなトレンドに。

<大きなぬいぐるみ>から<コスメ>まで、なぜバッグに?

街で女子高生のスクールバッグ事情を調査してみると、“ありえない量”のキーホルダーを付けている子がたくさん!

「ピンク大好き」という高2女子は、マイメロとディズニーのマリーちゃんなどのぬいぐるみやキーホルダー、大きめリボンなど“ピンク系統一”で10個以上。

「流行りに乗ってる」と話す高2女子は、大阪・関西万博のミャクミャクやキティちゃんなどが、バッグの表面を覆っている。

他にも…

修学旅行で渋谷に・高2:「たくさん写真撮るので可愛くしたいのでいっぱいつけてきました。21個ついてます」

ぬいぐるみなど15個以上・高3:「好きなものを全部付けてる。JKにとってマジで“一個の命”(笑)」

実は今、こうしたキーホルダーは【バッグチャーム】と呼ばれ、女子高生に大人気のアイテムなのだ。

東京・原宿の竹下通りにある若者向けのアパレルショップ『WEGO 1.3.5…原宿店』では、店内中央の棚に、約2000種類のキーホルダーがズラリ。

副店長・久保莉香子さん:「もともとは200種類とかしかなかったけど、『デコるのが可愛い』みたいな時代になっていたり、平成初期のバックとかにジャラジャラつけてた風習が今また再ブームで」

2000年代前半に女子高生の間で流行った”じゃらじゃら”が、今またブームになっているとのこと。

若者文化に詳しい専門家は、再ブームの背景に「個性アピール願望」があると話す。

『博報堂』ヒット習慣メーカーズ 中林磨美さん:「今のZ世代はデジタルネイティブ世代と言われ、SNSで自分を表現することにすごく⻑けているが、だんだんとそれが外側に出てきた。持っている物や洋服で“自分はこういう人間なんです”とアピールする人が増えている」

では、イマドキ女子高生は<どんなモノをつけて自分をアピールしているのか?>

“じゃらじゃらスクバ”の女子高生50人に聞きました。

「推しのカラーと(モンスターズ・インクの)サリーが水色なので、水色多め」(高3)

「全部ちいかわのモモンガ」(高2)

特に多かったのは、【推しのアイドルの色】や【好きなキャラクター】で統一するなど“自分の好きなモノをアピール”する子たち。

続いて人気だったのが、平成に流行っていた懐かしいアレ。

「平成ぽいギャルっぽいものが流行ってて、私も“しっぽ”が可愛いなって」(高2)

「イマ流行ってる“たまごっち”」(高1)

「ファーしっぽ」や「たまごっち」などが【平成レトロ】としてバックチャームに。

さらには、チークやリップグロスなどの「コスメ」がバッグにつけられるように進化した【チャームコスメ】。

国内最大の化粧品口コミサイト「@cosme」で、<じゃら×2チャームコスメ>が2025年上半期トレンド予測に入るなどイマ話題のアイテムだ。

それにしても、あまりの“じゃらじゃら”に気になるのが、「重さ」。

大きなぬいぐるみ3個を始め、大量にぶらさげたバッグを量ってみると“5kg超”の子も。

それでも…

「肩痛いけど、重くてもやっぱ可愛い方が重視なんで」(高2)

「当たるから邪魔ではある。でも可愛いから良し!」(高1)

また、ずっとつけているので「汚れ」が気になるキーホルダーも。

それでも…

女子2人組:「時には洗います」「それな」

そんな大人気の「バックチャーム」をつける理由は、他にもあるようだ。

「気分が上がるっていうか、学校は鬱だけど、でも“スクバ可愛いからちょっと行こうかな”みたいな」(高2)

「推しをつけてるけど、そういうの見るとモチベにもつながるし、“学校でも推し見られると授業頑張れる”」(高1)

たたくと“音楽が流れて光る”ミニーマウスモチーフのリングをつけた高2女子は、「パレードできます。『ほんとに人生つらいな』って思ったらパレード流したらもうテンアゲ」

好きなもので“個性”を表現して、毎日を楽しくするきっかけに。

時代が移り変わっても、女子高生が好きなものは変わらないようだ。

参照元:Yahoo!ニュース