ご当地ナンバー、全てカラー版に 事業者の負担軽減で 国交省

国土交通省は、地方自治体が独自にデザインした図柄入りの「ご当地ナンバープレート」について、カラー版に一本化する方向で検討している。
今後の需要拡大を見据え、交付に携わる整備業者などの負担軽減を図るのが狙い。
早ければ次回の募集からモノトーン版を廃止する。
図柄入りナンバープレートは2017年に導入。
自治体の住民などに交付されるご当地版と全国版があり、ご当地版は数年に一度募集している。
現在、ご当地版は73種類、全国版は大阪・関西万博に関するプレートなど2種類で、いずれもカラー版とモノトーン版から選べる仕組みだ。
国交省はご当地ナンバーの導入要件見直しを検討しており、見直し後は全国でさらに普及が進む見通し。
一方、同じプレートでカラー版、モノトーン版の2種類を作製するのは業者の負担が大きく、原料のアルミ価格が高騰する中で提供体制に支障を来すおそれがある。
同省の有識者会議でも同様の指摘があったことを踏まえ、ご当地版、全国版ともにカラー版への一本化を検討することにした。
ただ、モノトーン版は黄色ナンバーを避けたい軽自動車ユーザーなどに一定の人気がある。
「カラー版はどれも派手過ぎる」といった声にも配慮し、全国どこでも交付可能な全国版に関しては落ち着いた色合いのプレートを用意することも含めて議論する。
交付を受ける際に事業者に支払う手数料は一般のプレートで約2000円、図柄入りで約1万円。
図柄入りのカラー版ではさらに1000円以上の寄付金が必要で、カラー版への統一に伴い、寄付額は年間約3億7000万円以上増える見通しだ。
寄付金は交通サービスの改善に使われている。
参照元:Yahoo!ニュース