増える6月の熱中症死、過去10年で564人 80年代総数と同水準

熱中症をイメージした画像

熱中症で6月の1カ月間に死亡した人の数が、2024年までの10年で564人に上ることが分かった。

1980年代の10年間の熱中症死者の総計(580人)とほぼ同じ水準に達した。

猛暑となる7、8月は対策の必要性が指摘されているが、6月でもリスクが高いことが浮き彫りになった。

厚生労働省は人口動態統計で、年間の熱中症の死者数を集計している。

それによると、15~24年の10年間で少なくとも1万2475人が熱中症により死亡した。

このうち6月の月間の死者数は、15~24年は564人(24年は概数)だった。

これは35年前、80~89年の総計(580人)とほぼ同じ数だった。

死者数が増えた背景には、近年の気温の上昇がある。

環境省の熱中症対策室によると、暑さに慣れるには少なくとも数日かかると言われている。

特に、慣れるまでは睡眠不足など熱中症のリスクが上がる行動は避けるよう注意を呼びかけている。

参照元:Yahoo!ニュース