バングラデシュのユヌス首席顧問、辞任示唆 改革に支持得られず

バングラデシュの国旗を撮影した画像

バングラデシュの暫定政権を率いるユヌス首席顧問は、国民が待ち望んでいる改革について各政党が合意できない場合は辞任すると警告した。

学生リーダーが明らかにした。

死者を出した昨年の抗議デモを受けて発足した暫定政権の先行きに不透明感が深まっている。

学生運動から生まれた新党「国民市民党(NCP)」のイスラム代表は22日にユヌス氏と会談した後、記者団に対し、同氏は各政党から十分な支持を得られず職務遂行に困難を感じていると指摘した。

「ユヌス氏は委ねられた仕事、つまり制度改革と公正な選挙の準備ができないなら辞任せざるを得ないかもしれないと語った。各政治勢力からの要求と高まる国民の不満の間で板挟みになっていると感じているようだ」と述べた。

NCPは改革完了後の国政選挙実施を求めているが、最大野党バングラデシュ民族主義者党(BNP)は、12月までの選挙実施を要求している。

BNP幹部らは21日、明確な選挙実施計画が示されなければ暫定政府を支持し続けることは難しいとの見解を示した。

また、ザマン陸軍参謀長も今週の演説で12月の選挙実施を要求し、現在の政治状況に対する不満を表明した。

参照元:REUTERS(ロイター)