悪臭原因の養豚場、2026年3月閉鎖 広島県世羅町 住民が30年にわたって改善訴え、徹底洗浄も臭い収まらず

悪臭に悩む住民をイメージした画像

広島県世羅町宇津戸地区の悪臭問題で、発生源とされる農事組合法人県東部養豚組合の第三牧場(宇津戸)が来年3月末までに豚の飼育をやめ、閉鎖される見通しとなった。

1995年に住民が公害対策委員会を発足させ、30年にわたって改善を訴え続けてきた問題は大きな節目を迎える。

組合に豚の生産を委託し、豚舎を所有する大洋ポーク(三原市深町)が今月上旬、対策委の役員会で閉鎖方針を明らかにした。

同社の計画によると、飼育する豚約6500頭を順次減らし、3月末にはゼロにする。

その後半年ほど清掃をし、閉鎖するという。

31日に住民説明会を開く。

第三牧場を巡っては2008、19、23年の3度にわたり、町から悪臭防止法に基づく改善勧告を受け、同社が対策を進めていた。

昨年6月に全頭を搬出し、豚舎計20棟を徹底洗浄。

消臭機能を高める装置も設置し、悪臭はいったん収まった。

しかし飼育を再開すると再び悪臭がしたため、町から大規模改修か閉鎖かを迫られていた。

参照元∶Yahoo!ニュース