高温多湿の季節、食中毒に要注意

気温や湿度が高くなり、食べ物が傷みやすく腐敗しやすい季節になった。
食中毒は季節を問わず発生しますが、気温が高くなってくると増えるのがカンピロバクターや黄色ブドウ球菌などの細菌性の食中毒だ。
大型連休後も各地で食中毒が起きている。
この記事では各地の食中毒の事例と食中毒に対する注意喚起とともに基本的な対策を考える。
気温が高くなってくるとカンピロバクターや黄色ブドウ球菌などの細菌性の食中毒が増える。
カンピロバクターは細菌の一種で、湿気があって冷蔵庫のような低温状態で長く存在できるため、食中毒の予防のために要注意の細菌だ。
逆に言えば乾燥や加熱に弱い細菌だ。
感染経路は、汚染された食品や飲料水を食べたり飲んだりしたり、菌を保有する家畜などの動物への接触で起こり、特に鶏肉からの感染に要注意だ。
黄色ブドウ球菌は、ヒトの鼻や喉、皮膚、頭髪などに存在する常在菌で、増殖する際に熱に強いエンテロトキシンという毒素を作る。
エンテロトキシンは摂氏100度で20分加熱しても分解されず、吐き気、嘔吐、腹痛などの症状を引き起こす。
食中毒対策としては、食品を触る前や調理前などにはよく調理器具や手を洗い、なるべく素手で触らず、使い捨て手袋やラップなどを使うことが重要だ。
また、ヒトの皮膚や頭髪にも存在する微生物も多いため、無意識に顔や髪を触らないため、マスクやキャップを着用することも必要だろう。
また、微生物が増殖する前に早めに食べる、低温で保存するなど食品の微生物を増やさない、などの対策も大切だ。
参照元:Yahoo!ニュース