「紅茶人気が拡大中」なぜ?スタバでは「紅茶に特化した」新ショップも登場

紅茶をイメージした画像を

今、コンビニからスターバックス、タリーズなどコーヒーショップのチェーン店でも力を入れている「紅茶」。

改めて注目される紅茶の魅力とは?

「休憩中や勤務が終わった夜8時ぐらいに。1日に2回ぐらい紅茶を飲む」(20代女性)

「筋トレしていて甘いものが欲しくなるので、代わりに紅茶を飲む。罪悪感がないので」(20代男性)

【紅茶の世帯ごとの平均支出額】(総務省・家計調査)を見ると、2022年:652円、2023年:683円、2024年:766円とここ数年で急上昇。

その背景にあるのが、ライバルの「コーヒー」が抱える問題だ。

気候変動の影響などで原料豆の価格が高騰。

コーヒー豆(アラビカ種)の1ポンドあたりの値段(ニューヨーク市場先物価格)は、2023年1月:261円、2025年1月:534円と2年で倍以上に。

そこで…

『食品産業新聞』編集長 菊池美智世さん:「アレンジしやすくバラエティ豊富な紅茶の方に注目が集まっている。食事ともスイーツとも合うので飲用シーンが幅広いことも特徴。特に若い人や女性層から人気が高まっているので今こそビジネスチャンスと各社が注力している」

例えば『セブン-イレブン』が力をいれているのは、専用のマシンでいれる「セブンカフェ ティー」。

コーヒーと同じように専用カップを購入してマシンにセットするだけ。

茶葉は、アールグレイ・ダージリンブレンド・アッサムブレンドの3種類(※店舗により異なります)

お湯が注がれた後に、「茶葉を蒸らす」ことで茶葉本来の香りが楽しめる紅茶に仕上がる。

THE TIME,マーケティング部 原千晶部員:「アールグレイ特有の華やかな香りがフワーッと広がって、後味がすっきり」

・ホットティー・アイスティー(Rサイズ120円)
・ミルクティー(ホット・R190円/アイス・R240円)

『セブン-イレブン・ジャパン』商品本部・石橋利彦さん:「紅茶の買われ方を見てみると午後帯のご飯と一緒にと。25年4月末時点では約90強の店舗で展開しているが、2027年2月までに約1万店舗の計画で進めている」

『ファミリーマート』でも3月からリニューアル発売したのは、紅茶専門店「Afternoon Tea」とコラボした「オレンジ香るアールグレイティー」(600ml・118円)。

商品本部・櫛田奈美さん:「2023年1〜7月まで発売した商品で、大変ご好評頂いたということもあり再販した。シリーズ累計で2.9億本を突破している」

コーヒーショップの『スターバックス』が2月から新たに展開しているのは、ティーメニューに特化した「ティバーナストア 銀座マロニエ通り」(東京・中央区)だ。

原部員:「私が知っているスターバックスと雰囲気違います。え!色んな茶葉の種類がありますね」

スタイリッシュで温かみのあるインテリアに、広々とした店内。

茶葉の香りをテイスティングできるコーナーがあるのも特徴で、カウンターに並ぶ数種類の茶葉から好きなものをチョイス。

目の前でティーポットに茶葉を入れ、お湯も注いでくれる。

「ワクワク感が高まる」と原部員が出来上がりを待つのは、「アールグレイブーケ ディライト」(Tall・595円)。

そして待つこと2分…

原部員:「おいしい!アールグレイの独特な爽やかな香りもするけど、その後にしっかりお花のフローラルな香りもします」

しかし、コーヒーショップがなぜ「紅茶」に特化した店を出したのだろうか?

『スターバックスコーヒージャパン株式会社』商品本部・片塩夏子さん:「コーヒーのお店と思われがちですがお客様からもティーの商品に対する熱い声を頂いている。ティーに特化することで“色々な茶葉の組み合わせ”や、“目の前で楽しんで頂ける価値”をより幅広いお客様にお届けできる」

また、『タリーズコーヒー』でも紅茶メニューを充実させている。

広報・須﨑未紗さん:「紅茶は柑橘系やベリー系と相性がぴったりなので、アレンジの幅が広く“季節感を表現できる”のが強みの一つ。コーヒーに比べると紅茶の方がアレンジしやすいことから季節限定は多く展開している」

紅茶人気は、まだまだ続きそうだ。

参照元:Yahoo!ニュース