フジ系列・関西テレビ専務“緊急辞任”の本当の理由 内部調査チームを立ち上げ 「訴えに真実性が」「専務は否定」

関西テレビをイメージした画像

関西テレビ放送の専務取締役だった喜多隆氏が5月7日付で辞任した問題を巡り、同局が喜多氏に関する内部調査チームを発足させていたことが、「 週刊文春 」の取材でわかった。

昨年末から続く「中居正広・フジテレビ」問題。その多大な影響は、系列局の関西テレビにも及んでいる。

「前社長の大多亮氏は、中居の性加害トラブル発生時のフジ専務で、事態を把握していたにもかかわらず、中居の番組出演継続を決定した一人です。第三者委員会の報告書で厳しい評価を受け、4月4日に社長を退任した。そこで、日枝久氏の腹心として知られる会長の福井澄郎氏が社長を兼務することになりました」(関西テレビ関係者)

そんな関西テレビにあって、専務の重責を担ってきたのが、喜多氏だ。

「大多氏の退任後は実質的に局のNo.2。中枢の編成局や制作局を統括してきた。77歳と高齢の福井氏に代わり、60代半ばの喜多氏が社長に就く可能性も取り沙汰されていました」(同前)

そんな喜多氏の辞任が唐突に発表されたのは、5月9日のこと。

理由は「一身上の都合」とされたが、関西テレビはこの直前、外部の弁護士も交え、喜多氏に関する内部調査チームを立ち上げていた。

一体、何が起きていたのか――。

週刊文春の報道を受け、関西テレビは「一部週刊誌の報道について」と題する文書にて「女性から『昨年、同氏から性被害に遭った』とする申告があった」との声明を発表した。

同文書の中で関西テレビは「調査結果を分析し外部弁護士の意見を聞いた結果、女性の訴えに一定の真実性があり、喜多氏の地位・職責に鑑み、当社の定める『倫理・行動憲章』に抵触していると判断いたしました」「喜多氏は、性加害について否定をしています」としている。

5月14日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」ならびに15日(木)発売の「週刊文春」では、喜多氏が辞任に至った経緯や、関西テレビが立ち上げた内部調査チームの調査内容などについて詳報している。

参照元:Yahoo!ニュース