ウクライナ直接協議、プーチン氏出席せず トランプ氏も見送り

ロシアとウクライナの国旗を撮影した画像

ロシアのプーチン大統領は14日、トルコのイスタンブールで15日に予定されるウクライナとの直接協議に出席する代表団を発表した。

プーチン氏自身は参加せず、政府高官を派遣することになった。

ロシア大統領府(クレムリン)のウェブサイトに掲載された大統領令によると、代表団にはメジンスキー大統領補佐官、フォミン国務次官、ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)のコスチュコフ局長、ガルージン外務次官らが含まれる。

メジンスキー氏とフォミン氏は、ロシアのウクライナ侵攻開始から間もない2022年に行われた前回協議にも参加した。

ロシアの発表後、米当局者はトランプ大統領も協議に出席しないと明かした。

トランプ氏は当初、プーチン氏が出席すれば、自身もロシアとウクライナによる和平に向けた直接交渉に参加する可能性を示唆していた。

プーチン氏は11日にイスタンブールでの直接協議を提案。自ら出席するとは明言していなかったが、米ロ首脳の欠席で協議が大きく進展するという期待は低下している。

一方、ウクライナ政府高官は、ゼレンスキー大統領がトルコの首都アンカラに向かっていると明らかにした。

ロシアとウクライナは22年にベラルーシとトルコで数回にわたり協議を行ったが、決裂した経緯がある。

ゼレンスキー氏は30日間の即時停戦を主張しているが、プーチン氏はまず停戦の詳細を話し合う協議を求めている。

米国側はルビオ国務長官とウィットコフ特使(中東担当)、ケロッグ特使(ロシア・ウクライナ担当)がトルコを訪問。

ウクライナのシビハ外相は15日未明、ルビオ氏と会談し、ゼレンスキー氏の平和構想を共有して「この重要な一週間の立場を調整した」と述べた。

トランプ氏は和平交渉を巡り両国に不満を募らせており、ロシアが和平プロセスを妨害すれば新たな制裁を「常に検討している」と述べている。

参照元:Yahoo!ニュース