豊昇龍 2日連続金星配給 3連敗中阿炎にまた ショック取材“拒否” 立浪親方「気合が入り過ぎている」

相撲をイメージした画像

横綱豊昇龍は平幕阿炎の引き落としに屈し、2日連続で金星を許して2勝2敗。

新横綱で途中休場した春場所から通算5個目の金星配給となった。

綱とりの大関大の里は王鵬を押し出し、初日から4連勝。

大関琴桜は若元春を寄り切り、2勝2敗の五分に戻した。

全勝は大の里、大関昇進の可能性を残す関脇大栄翔、遠藤、錦木、伯桜鵬の5人となった。

座布団が投げ込まれる中、努めるように表情を変えず豊昇龍は花道を引き揚げた。

支度部屋では無表情で帰り支度を整えた。

付け人を通じ、王鵬に屈した前日に続き取材対応を断った。

3連敗中だった阿炎にまたも屈した。

もろ手突きで出足を止められ、一押しされて右に開かれると、たまらず転がった。

体に付いた土を払う姿が痛々しかった。

5つ目の金星配給。新横綱で臨んだ春場所の3つに続き、今場所も2勝2敗と苦しい展開だ。

前日の夜に「切り替えていけ」と声をかけた師匠の立浪親方(元小結旭豊)は取組前、「まだ気合が入り過ぎている。立ち合いで肩に力が入ると、はたきを食いやすくなる」と心配していたが、その通りになった。

春場所後に行われた伊勢神宮の奉納相撲後の食事会では、八角理事長(元横綱北勝海)から「横綱はとにかく慣れることだ」と助言を受けた。

春巡業では、審判部の音羽山親方(元横綱鶴竜)に助言を求め、自分なりの横綱像を模索した。

痛めた右肘を治療し、サポーターは外した。

稽古総見でも好調を示したが、結果につながらない。

2度目の優勝を飾った初場所の昇進時、直近3場所33勝12敗は柏戸に並ぶ最少勝利数(年6場所制に移行した1958年以降)だった。

昇進時の懸念が現実となった。

5日目は平幕の豪ノ山。

3日連続の金星配給なら、昭和以降で武蔵山、吉葉山に続く新横綱から2場所連続休場も現実味を帯びてくる。

参照元:Yahoo!ニュース