トランプ米大統領、肥満症治療薬名指し 薬価引き下げ対象に

トランプ米政権は12日、デンマーク製薬大手ノボノルディスクの「ウゴービ」や米製薬大手イーライ・リリーの「ゼップバウンド」のような肥満症治療薬について、薬価引き下げを推進する対象として特に重点的に取り組む方針を示した。
トランプ大統領は12日、薬価引き下げに向けた大統領令に署名した。
製薬会社に対し他国と同水準まで値下げするよう求めており、価格は59─90%引き下げられる可能性がある。
トランプ氏は調印式で「ロンドンでは88ドルだったのに、ニューヨークでは1300ドルも払った」と、米国での減量治療がいかに高額かを嘆く友人の実業家の話を紹介した。
ホワイトハウス関係者は12日、記者団に対し、大統領令は「格差が最も大きく、支出も最も大きい医薬品に特に重点を置く」と述べた。
「(ウゴービやゼップバウンドなどが該当する)GLP─1がその両方のカテゴリーに当たることを考えれば、焦点になると予想するのが妥当だろう」とし「これらの薬価は下がるべきであり、もし下がらないならば、強制的に下げるために使用できるさまざま政策手段を検討することになる」と語った。
参照元:REUTERS(ロイター)