約2人に1人が「反抗期ない」心配すべき?母親と子どもの関係性にも変化「友達親子」が近年増加傾向か

5月11日は「母の日」だ。
子どもと親の関係性について近年、友達のような関係性の親子、いわゆる「友達親子」という言葉がよく聞かれるようになったが…みなさんには反抗期があったのだろうか?
母の日だからこそ素直に伝えられるお母さんへの思いを街の人に聞いた。
街の人「自分含めて大学生が3人いるので、学費の面から生活面まで全部ありがとうございます。」
街の人「ご飯を毎日悩んでいた母親の気持ちがよく分かるようになりました。『何のご飯がいい?』って言われて、『何でもいい』が一番困るって言われたのをすごい覚えていて、ほんまやなっていまになって思います。」
街の人「5人兄弟なんですけど、5人兄弟のためにいつも家事とか仕事とか、いつも夜遅くまでしてくれているんで、ありがたいと思っています」
そんななか、親子関係をめぐるあるアンケート調査の結果が、いま話題となっている。
今年3月、16歳〜23歳の現役学生600人を対象に行われたアンケート調査で、実に48.3%の学生が「反抗期がなかった」と回答した。
調査結果に男女差はなく、約2人に1人が反抗期が無いことが分かった。
「うちの子どもに反抗期が来ない…」と心配になる親御さんも少なくないはず。
成長過程で反抗期が無いことは問題ないのだろうか。
児童精神科医に話を聞いた。
米子あすなろクリニック 大立博昭 院長「かつては思春期における反抗期がないことを問題視される時代もあったんですけど、近年の研究では、反抗期のあるなしで子どもの精神発達であるとか、自立が遅れるということはないというふうに言われてます。」
また、近年母親と子どもの関係性にも変化が生まれている。
友達のような関係性の親子、いわゆる「友達親子」という言葉がよく聞かれるようになった。
米子あすなろクリニック 大立博昭 院長「いわゆる友達親子が増えたっていう印象は少しあって、これは時代の流れもあるんじゃないかなと感じます。昭和の時代は要するに縦の関係で、親が子どもを指導するという上下関係があったと思います。それが平成になって、子どもの特性を子どもの視点から理解しようという考え方が出てきて、いま令和の時代になって、子どもとの横の関係、対等な人間関係が増えてきたんです。それによって友達親子が増えてきたという過程があるんじゃないかなと思います。」
「友達親子」には、子どもから親に悩みを相談しやすい、親が子どもの意見や立場を尊重しやすいなどのメリットがある一方で、少し気を付けなければならないこともあるという。
米子あすなろクリニック 大立博昭 院長「『親子カプセル』という言葉があるんですけれども、例えば、お母さんと子どもの境界線が少し曖昧になってしまってあまりにも関係が密接になってしまうと、第三者からの助言が入らなくなるっていうこともあるんです。例えば学校や塾で、お子さんに何か指導があったときに、親子でつい反発してしまったりとかそういうことがあるかもしれないですね。」
大立院長によると、まずは子どもの心に寄り添って理解しようとする気持ちが非常に重要。
ただ親子といえど育ってきた時代や環境が異なるため「完全に子どもの心を理解することは難しい」と理解することが大事だという。
参照元:Yahoo!ニュース