なか卯も24時間営業廃止、清掃強化で「店舗水準向上」 グループ内「すき家」ネズミ混入も影響

丼・うどんチェーン「なか卯」は2025年5月9日、清掃強化のため、24時間営業を止めることを公式サイトで明らかにした。
15日午前3時から、23時間営業になる。店を展開するゼンショーホールディングスの広報室は、取材に対し、同じグループの牛丼チェーン「すき家」で起きたネズミ混入騒動もきっかけと認めつつも、店舗水準の向上のためとその狙いを強調した。
なか卯のサイトでは5月9日、「営業時間変更に関するお知らせ」を出した。
そこでは、「一部店舗を除く全店で23時間営業に変更させていただきます」としたうえで、理由を次のように挙げた。
「毎日午前3時から午前4時までの間、営業を休止し集中的に清掃作業を行う時間を確保することで、店舗水準の向上を図ることといたしました」
なか卯の公式Xでも、23時間営業への変更を告知している。
同じゼンショーグループでは、3月に鳥取市内のすき家店舗でみそ汁にネズミが混入していたことが発覚して公式サイトで謝罪したほか、東京都昭島市内のすき家店舗では、商品にゴキブリが混入していたことも公表している。
これを受けて、3月31日午前9時から4月4日午前9時にかけて、すき家の国内全店舗が一時休業する事態になっていた。
すき家では、翌5日午前3時から23時間営業に切り替え、客が最も少なくなる午前3時から1時間を清掃業務に充てている。
今回のなか卯発表を受けて、X上では、清掃強化を歓迎する声が出ている。
「たしかに24時間営業ってしっかりと掃除やメンテナンスをする時間がない」「休んでも良いと思います」といった声のほか、「たった1時間の閉店時間で良いの?」「終電始発くらいの時間帯は閉めても良い」との意見も出ていた。
ゼンショーホールディングスの広報室は5月9日、J-CASTニュースの取材に対し、すき家で起きた害虫など混入もきっかけになったとしたうえで、集中清掃によって店舗水準の向上を図ることが目的だと説明した。
「なか卯では、髪の毛などの混入はゼロというわけではありませんが、ネズミや害虫などの混入が最近あった事実はありません。営業中では、調理機器の裏側など清掃しにくい個所がありましたので、お客様がいない時間に従業員が清掃を行います。その時間に時給を上げることは考えていません。もちろん、店舗内の通常の清掃は行っています」
ゼンショーグループでは、23時間営業化は現時点で、すき家となか卯だけだという。
今後グループ内で広げるかについては、未定だとしている。
参照元:Yahoo!ニュース