渡辺満里奈さんも経験“更年期障害”春は要注意 心身の不調 上手な乗り切り方とは

更年期障害をイメージした画像

1日の寒暖差が大きい春は、ホルモンバランスが乱れて、更年期障害を引き起こしやすい季節だと言われている。

タレントの渡辺満里奈さんも、更年期の不調に悩まされている一人だ。

女性の更年期は、女性ホルモン『エストロゲン』の分泌が急激に減少することで、心身に不調が表れる。

日本人女性の閉経の平均年齢は、約50歳。

その前後の10年間を『更年期』と呼ぶ。

渡辺満里奈さんが、異変を感じたきっかけだ。

52歳の時に体の乾燥と、粘膜の違和感を感じたそうだ。

特に唾液に異変があり、ラジオで話すときのリップ音や、口の渇き、口臭が気になるようになった。

そして、足の痛みもあった。

朝起きると足首がこわばって動かず、歩くのが大変なほどの痛みがあった。

靴下をはくなど体を温め、ゆっくり動き出すように工夫をして過ごした。

体のほてりも経験した。

体の内側が熱い感覚があり、冷え性なのに、冬でも家の中では1人だけ半袖で過ごしていた。

一般的な、更年期の代表的な体の症状だ。

●顔がほてる、
●息切れ、動悸がする、
●寝つきが悪い、眠りが浅い、
●肩こり、腰痛、手足の痛み、などです。

心にも異変があった。

普段は何とも思わないのに、夫がゴロゴロしているだけで不快感とイライラが襲ってくる、などだ。

一番大変だったのが、小学校高学年になった思春期の娘さんとの関係だ。

当時は、コロナ禍で、休校やオンライン授業などの慣れない生活で、娘さんの気持ちも荒れがちになり、親子で毎日のように言い合いになっていた。

言いすぎてしまったときに、「さっきはごめんね」と言っても、娘さんから「この場を収めたいだけで心から謝ってない!」と言われることもあったそうだ。

思春期の火の玉のようなエネルギーをぶつけられて、心身ともにヘトヘトになったという。

更年期の代表的な心の症状だ。

●怒りやすく、すぐイライラする、
●疲れやすい、
●くよくよし憂うつになる、などがあげられている。

一番つらい季節はいつなのでだろうか。

渡辺さん「春は、花粉症もあり、更年期の症状が悪化する。足のむくみや眠気などですっきりしない」

56歳のパートの方「春の寒暖差や低気圧の影響で夜中、突然不安になり目が覚めてしまう」

44歳の会社員「春になると、体調が不安定になる。腰痛も悪化する。毎日イライラして家族に強く当たってしまう」

更年期の症状、なぜ春が要注意なのだろうか。

理由の一つが寒暖差だ。

東京も最近は、10℃以上差がある日が続いた。

5月3日、4日も、10℃以上の差になると予想されている。

また、春は寒暖差だけでなく、気圧の変動が大きい季節で、体調を崩しやすくなる。

そして、新たな環境も影響する。

例えば、職場などの環境が変わることで、普段よりストレスが大きくなる。

渡辺さんは、どう過ごすことを心がけたのだろうか。

更年期をポジティブに過ごす3つの方法だ。

1つ目は、ピラティス
2つ目は、音楽
3つ目は、話をすること、だ。

渡辺さんの更年期のとらえ方だ。

「更年期は怖いものというイメージがあったが、今は『体が更新する時期なんだ』と前向きに捉えている。イライラしそうだと思ったら、『そういうお年頃だから気にしないで』と明るく周囲に話すようになった」

理想の年の重ね方について、「今を懸命に生きること。そして『思い通りにならないことを思い通りにしたい!』という気持ちを手放すようにした。

年をとったときに、『なにやら面白いおばさんだな』と思われるような人になりたい」という。

男性の更年期障害についてだ。

順天堂大学大学院の堀江重郎教授によると、「男性の場合、ゴールデンウィーク明けあたりから五月病とみられる症状が出たら、更年期の可能性も」あるという。

50歳男性のケースだ。

4月に異動で、営業職から管理職になり、これまでの客との関わりがなくなった。

すると、ゴールデンウィーク後、ホルモンバランスが崩れ、やる気喪失、動悸、発汗、腰痛などの症状が出た。

男性の更年期障害は、何歳ごろから起こり始めるのだろうか。

女性は、40代に入り、女性ホルモンが急に減少することで起こるが、男性は40代以降ではいつでも起こりうるという。

40代以上の男性は、6人に1人が男性更年期障害の可能性がある。

異変を感じたらどうすればいいのだろうか。

堀江教授によると、「まず1度休みましょう。そして、友人と会う、趣味を再開する、音楽を聴く、温泉に行く、などで、早期であれば随分状態が良くなる」という。

ただ、約1カ月症状が続いた場合は、泌尿器科の受診をした方が良いとのことだ。

男性更年期障害の予防・改善法だ。

●『適度な競い合い』
ゴルフや将棋など、適度な競い合いをすることで、男性ホルモンが分泌されます。
●『運動』
毎日10分程度の筋トレや階段の上り下りをしましょう。
これも男性ホルモンを上げるのに効果があります。
●『夜更かししない』
男性ホルモンが多く作られる夜中の1~3時ごろに、睡眠を確保するようにしましょう。
●『ストレスをためない』
入浴やカラオケなどでストレスを解消しましょう。

参照元:Yahoo!ニュース