「スマホをカーナビ代わり」は違反?手持ち操作で一発免停のケースも ホルダー固定はOK?警察に聞いた

ゴールデンウィーク、初めての場所を運転したり、車で遠出する人の強い味方がカーナビだ。
近年、スマホの地図アプリのナビゲーション機能をカーナビ代わりに使う人が増えていますが『ホルダーに設置したスマホをカーナビ代わり』にすることは法律に違反しないのだろうか?
運転中にスマホを手に持って通話したり、画面を見たり操作する「ながらスマホ」は、道路交通法で禁止されている。
【携帯電話を保持して通話・画面注視した場合】
罰則:6月以下の懲役または10万円以下の罰金
反則金(普通車):1万8千円
違反点数:3点
【携帯電話使用で事故を起こした場合】
罰則:1年以下の懲役または30万円以下の罰金
違反点数:6点(免許停止処分の対象)
これには、スマホでナビアプリを見ながら運転する行為も含まれており、手に持って画面を注視したり、操作したりすれば違反となる。
では、ホルダーに固定したスマホをカーナビ代わりに使うのは問題ないのだろうか?
長崎県警交通企画課の松尾浩晴管理官はこう説明する。
長崎県警交通企画課の松尾浩晴管理官:「『ながらスマホ』は手に持って操作することですが、たとえ手に持っていなくても、運転中に画面を注視していたら安全運転義務違反にあたります」
つまり、ホルダーに固定していれば即違反にはならないが、注視し続けると違反になる。
さらにホルダーをつける位置も、前面や側面のガラスに装着すると整備不良車両として違反になる可能性があるので注意が必要だ。
「注視」とはどこからを指すのか?
明確な線引きはないが、松尾管理官は次のように注意を呼びかける。
長崎県警交通企画課の松尾浩晴管理官:「事故は一瞬の油断で起こります。事故を起こした人はみんな『もっと前を見ておけばよかった』『速度を出さなければよかった』『スマホを触らなければよかった』と後悔している。交通事故は、まっとうに生活している人が加害者になりかねないんです。私自身も自分が加害者にならないなどとは微塵も思っていない。事故に直面するたびに、自分が加害者になっていたかも、と思って身がすくむ思いがしています」
警察庁の統計によると、「ながらスマホ」による事故は2020年以降増加している。
特に死亡事故に占める「携帯電話等使用中」の割合は急増しており、2023年のデータでは、携帯電話を使用していた場合の死亡事故率は、使用していなかった場合と比べて約3.1倍に跳ね上がっている。
■ドライバーの皆さんへ
・スマホをカーナビとして使う場合はホルダーに固定するなどして手に持たない(手持ち操作は違反!)
・画面操作は必ず停車中に行う
・走行中は画面を注視せず、音声案内を活用する、助手席の人にガイドを頼む
ゴールデンウィークの楽しい思い出が、悲しい記憶に変わらないように。
運転中のスマホ使用は絶対にやめよう。
安全運転で、素敵なGWを過ごしてほしい。
参照元:Yahoo!ニュース