「3年1組だけ暑すぎるのはなぜ」エアコンは正常 中学校で生徒が謎を究明、まさかの原因が 問題解決へ

中学生を撮影した画像

「3年1組の教室だけ暑すぎる」。

猛暑に見舞われた昨夏、京都府亀岡市の詳徳中学校で、生徒から悲鳴が上がった。

エアコンは正常に作動しているのに、なぜ冷えないのか。

生徒会の役員たちが、原因究明と解決に動き出した。

生徒会が要望や困り事を受け付ける「意見箱」に、2学期が始まった直後に声が寄せられた。

「休み時間は他のクラスに駆け込んで涼んでいた」と、3年1組だった生徒は苦笑いする。

当初は「室外機が直射日光で暖められているのが原因」と考えた。

だが、他の教室にはきちんと冷気が送られていた。

原因を突き止めるため、NPO法人「府地球温暖化防止活動センター」(京都市中京区)の関係者を頼った。

すると、教室の場所が問題と指摘された。

3年1組は、校舎南西側の最上階にある。

周囲には高い建物など遮るものがなく、特に日当たりが良い。

天井からも熱気が進入し、室温を上げていた。

どう対策すれば良いか、インターネットで情報を集めた。

長野県などの学校では二重窓や断熱材を施し、効果を上げていることを知った。

3年1組でも有効と感じ、同様の対策を取ってほしいと学校に提案。

市の補助金を活用し、同センターの協力も得て、実現にこぎつけた。

遮光性の高いガラスをはめた内窓を新たに取り付けて窓を二重にし、天井には断熱材を敷き詰めた。

3月18〜19日には、生徒たちが天井の作業を手伝った。

張り巡らされた鉄枠やたまったほこりに四苦八苦しつつ、一枚ずつ丁寧に並べた。

会長の折本想介さん(14)は「今後この教室を使う人たちが快適に過ごせるようになった。生徒会の活動をみんなに知ってもらえる」と喜んだ。

参照元:Yahoo!ニュース