斎藤知事が“パワハラ”研修を5月12日受講へ アンガーマネジメント・公益通報保護制度も 16日会見で「議会対応を含め多忙だった、放置しているわけではない」

兵庫県庁の外観を撮影した画像

兵庫県は25日、斎藤知事の職員へのパワハラ行為などを認定した第三者委員会の調査報告を受け、知事を含めた幹部職員が5月12日に研修を受講すると発表した。

3月に公表された第三者委員会の報告書では、出張先で20メートル手前で公用車から降ろされて職員を叱責したことや机をたたいて叱責したこと、夜間や休日にチャットで指示や叱責を繰り返したことなど10の行為がパワハラにあたると認定したほか、元局長の告発行為は「公益通報」にあたると判断し、知事が告発者捜しを指示したことや元局長の公用パソコンを強制的に取り上げたことを「違法」と認定。去年3月に「ウソ八百」「公務員失格」などと発言したことについてもパワハラだと指摘していた。

報告書を受け斎藤知事は先月、パワハラについては「不快な思いをして負担に思われた職員に対しては改めてお詫びと謝罪を申し上げたい」と謝罪する一方、去年12月に県の公益通報担当部署から是正措置としてハラスメント防止研修の受講を求められていたが、研修を受講しないまま4か月が経過していた。

16日の定例会見で、研修の未受講を問われた斎藤知事は、「放置しているということではない。年度内は議会対応も含めて多忙だった。新年度で新しい部署、人事異動、それが少し落ち着いたゴールデンウイークの5月くらいになると思うが、そこに向けてしっかり準備する」と話していた。

研修内容は、幹部職員に求められる組織マネジメント、心理的安全性の高い職場形成、アンガーマネジメントによる冷静な部下指導のほか、個人情報保護や公益通報者保護制度もテーマになっているという。

研修には外部から大学教授や専門家が講師として招かれ、斎藤知事のほか、副知事や部長級・次長級の幹部職員が受講する予定だ。

参照元:Yahoo!ニュース