IMFと世銀、基本回帰でトランプ政権の信頼得る必要 米財務長官

IMFをイメージした写真

ベッセント米財務長官は23日、国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事と世界銀行のバンガ総裁はともに優れた指導者だが、トランプ政権の信頼を得るには本来の使命に再び焦点を合わせる必要があると述べた。

また、昨年バイデン前大統領が承認した40億ドルの拠出を進めるかどうかについては何も決定していないと語った。

記者団に対し、その決定は米国の予算協議と世界銀行の開発成果への改善の進捗、つまり「基本への回帰」に左右されると述べた。

長官は両機関が気候変動やジェンダー、社会問題などの取り組みに過剰な時間と資源を費やしていると批判。

これらは本来の目的から外れているとして、マクロ経済の安定と発展という中核的使命に再び焦点を当てるよう求めた。

両機関が国際金融システムで果たしている重要な役割を認める一方で、「ミッション・クリープ(使命の拡大)」に異議を唱えた。

ベッセント氏はゲオルギエワ氏とバンガ氏と会ったことを明らかにしている。

「彼らは優れた指導者だと思う。今後数カ月以内に行動を通じて米政権の信頼を獲得することを期待する」と述べた。

参照元:REUTERS(ロイター)