安倍昭恵さん「台湾が無事なら日本も無事」 シンポジウムで講演

台湾と日本の国旗を撮影した画像

安倍晋三元首相の妻、昭恵さんが19日、台北市内で開かれたインド太平洋の安全保障をテーマにしたシンポジウムに出席し、安倍元首相が主張していた「台湾有事は日本有事」という考え方について、「私なりに考えてみますと、『台湾が無事であれば、日本も無事である』という意味なのだと思います」と述べた。

多くの人の知恵を集結させた上で「日本と台湾の関係のますますの深まりと地域の安定が実現される日が来ることを心待ちにしています」と語った。

昭恵さんは、安倍元首相が生前、「台湾には日本人が失ってしまった価値観や精神が色濃く残っていて素晴らしい」と評価していたことや、「本当の日本人精神を持った日本人」として李登輝(りとうき)元総統に憧れていた可能性があることを明かした。

また「遠くの親戚より近くの他人」という言葉を引き合いに、「日本と台湾は別々の国という他人でありながら、何かあれば頻繁に助け合う近い関係にあって、もはや親戚以上の関係だ」との認識を示し、「もっと緊密にしていくことが大切だ」と語った。

その上で2010年代には漁業取り決めや投資取り決めなど、台日間で多くの覚書が結ばれたことに触れ、「日本と台湾は人と人とのつながりを大切にして、お互いに知恵を出して話し合っていけば、解決できることもたくさんある」との考えを示した。

参照元:Yahoo!ニュース