去年の「倍」 入社直後になぜ?相次ぐ退職依頼

新年度が始まって3日目だが、すでに新入社員からの退職依頼が相次いでいる。
なぜ、入社直後に辞める決断をしたのかを追った。
今週から新しい生活がスタートした新社会人のみなさん。
3日で、社会人生活3日目だが、その感想は…。
金融業の新社会人「まだ緊張してる感じ。九州から来たので」
「私も九州から来たので、ちょっと満員電車…。東京を感じた」
SNSでは、すでにこんなつぶやきも…。
SNSの声「入る会社間違えた。もう辞めたい」
「残業している先輩を見て、本当に残業あるなら辞めたい」
ところが、3日を待たずして本当に辞めてしまった新社会人が続出している現場があった。
退職代行会社の従業員「ご本人様のご自宅宛に、退職届の郵送をお願い致します」
ひっきりなしにかかってくる相談の電話。
退職代行サービスを行う会社だ。
すでに、新卒の社会人から退職代行の依頼が続出していると言う。
退職代行モームリ代表 谷本慎二さん「昨日が8人だったの対し、本日18人なので、かなり増えてきた」
入社式のあった1日の時点で5人。
さらに2日には8人、そして3日には18人、計31人(3日午後3時時点)が退職代行を依頼し、去年の倍になっていると言う。
一体なぜ、入社直後にもかかわらず、退職依頼が続出しているのだろうか?
退職代行モームリ代表 谷本慎二さん「一番多い理由は、入社前に聞いていた話と入社後の実態が違ったという、実態の乖離(かいり)が一番多い理由。例えば、給料が聞いていた額より少なかったとか」
実際に、退職代行の相談の際に寄せられた文面では、
女性/教育関係「入社後に休日出勤の必要があると説明を受けた。入社前は、そのような説明は一切受けていなかった」
男性/運送業「求人票には『基本給16万+各種手当』と記載があったが、実際の基本給は最低賃金を下回っていた」
男性/建築・建設「嘘をつかれたことに、社会人デビューである自分は非常にショックを受け、そのような会社とは顔も合わせたくないと考えた」
さらに、企業の体質による理由も。
女性/レジャー業「社訓をひたすら叫んだり、何回もテストをされ、指摘される合宿をさせられた」
男性/IT関連の営業「仕事が分からず聞こうとしたら『自分で考えろ』と言われ、今度は自分なりに考えていたら『仕事が分からないなら聞け』と言われた」
女性/事務関連「社長が入社式の最中に新卒社員ともめて、廊下に出して『なめてんのか』と説教」
初任給をあげる会社も増えてきていますが、そこにも離職者が増える要因があると言う。
退職代行モームリ代表 谷本慎二さん「企業としても求人者をどんどん採っていかないといけない。よく見せすぎているパターンも増えてきている。だから『求人票と内容が違う』『面接時と話が違う』と離職者も増える。我々の分析では2割が会社に非がある。俗にいうブラック企業。6割が企業と依頼者のすれ違い、コミュニケーション不足や勘違いをしていたり、残りの2割が、依頼者に難があったというふうに分析している」
こうした若者の早期退職。
厚生労働省が去年発表した、大卒社会人の3年以内の離職率も、およそ35%と過去15年で最も高い数値になっています。40代「今この時代なので『そういう人もいるだろうな』」60代「30、40年前よりかは楽になっていると思う。辞めちゃもったいない」 30代「早く見切りをつけて次に動ける。悪いことではないと思う」 誰しも、社会における数々の理不尽を前に「思っていたのと違う…」と感じたことがあるのではないでしょうか。 70代・当時工場勤務「(Q.一番最初の仕事は何)石油ストーブとか作っている会社。最初入った時に、普通の事務とか計算すると思ったら設計だったものですから、やったことのないトレース、『図面を写す・トレースをやってちょうだい』と言われた」
30代・当時医療系
「仕事に失敗した時に、これは別の上司から言われてやったことなのに一番上の上司から『なんでそれをやったんだ』って怒られる。それをそのまま伝えたら『その上司のせいにするの?』って言われちゃって『あ〜ダメなんだ。正直に言っちゃダメなんだ』って。ちょっとずつ学んでいった感じ」 どうすれば、若者の早期退職を食い止めることができるのでしょうか?リクルートマネジメントソリューションズ桑原正義 主任研究員「早期退職を防ぐ場合は『そんなはずじゃなかった』をなくす。企業は実際の正しい仕事の中身、労働条件で情報を伝える。本人側は、数日間の企業がすべてじゃないと、もう少し違う角度から情報を取ったり、もう少し経験したうえで判断しても決して遅くはない」
参照元∶Yahoo!ニュース