春先は要注意!? 運転中にガラスが「ビシッ!」危険な「飛び石」なぜ起きる? 思わぬ出費で「最悪」「悲しい」の声も 対策どうすればいいのか

クルマで走行中、突然「ビシッ!!」という音とともに、フロントガラスにヒビが入ることがある。
驚いて思わず事故を起こしそうになるかもしれない、イヤなアクシデントだ。
なぜこういうことが起きるのだろうか。
また対策はあるのだろうか。
このアクシデントは「飛び石」がフロントガラスに当たることで発生する。
飛び石とは、道路に落ちている石ころをタイヤで踏むか巻き込み、あるいはタイヤの溝に挟まっていた石が走行中に外れて、高速で飛んでくるものだ。
強い力を受けて勢いよく飛ぶため、大きめの石が対向車や後続車のボディにぶつかれば、塗装が剥がれるどころか凹んでしまうこともある。
そしてガラスであればヒビが入ったり、最悪の場合は割れてしまうこともある。
実はこうした飛び石、冬~春先に事例が増えてくるという。
その最たる理由は、周りのクルマの多くが「スタッドレスタイヤ」を履いていること。
スタッドレスタイヤは凍結路面や雪道を走りやすいよう、溝が多く深いタイヤとなっている。
小石が挟まりやすいため、飛んでくる可能性も合わせて増えているというわけだ。
さらに寒冷地や降雪地帯であれば、アスファルト内部にしみ込んだ水分が厳しい寒さで凍結し、その凍結膨張力でアスファルトを破壊。
砂利が発生しやすくなる。
さらに除雪の際にもアスファルトの砕石が割れて砂利になったり、雪の移動で道路外の土が流入したり、はたまた「滑り止め用の砂」が道路脇に置かれ、自由に撒けるようになっている地域もある。
ともかく冬~春は石が多くなりがちだ。
こうした「飛び石」被害を事前に防ぐ手段といえば、少しでも先行車からの被害を無くすため「車間距離を十分に空ける」ことくらいかもしれない。
さて、そうは言っても、飛び石被害は自分の運転の不手際で起きるものではない。
今年に入ってもSNS上で「高速走行中、飛び石でフロントガラスに3cmのヒビ。悲しいを通り越して、もう無感情…愛車が」「対向車から飛び石とんできた。最悪」「前のトラックの飛び石が降ってきてフロントガラス上部にクリーンヒット。30cm程度割れました」「あちゃー…飛び石でフロントガラスにヒビが入りました」など、被害報告は枚挙にいとまが無いほどだ。
当たるのは不運だとして、実際に飛び石でガラスに傷やヒビが入ったら、どう対処すればいいのだろうか。
まず放置しておくと、ヒビが進行して、走行中に大きな破壊を招くこととなり危険だ。
速やかな対処が必要だ。
小さなヒビであれば、被害箇所に「硬化剤」を流し込んでガラスを補修する。
キズの大きさによるものの、上手に補修されればキズがどこにあったのか分からなくなるほど綺麗に仕上がる。
対応が難しい場合や、自信がない場合、速やかに修理業者に依頼してガラスの修復を行おう。
ガラスの修理費は2万円から3万円ほどと決して安くないが、ヒビが進行すれば「フロントガラス丸ごと交換」となり、10万円以上の費用がかかってしまう場合がある。
参照元:Yahoo!ニュース