「スケボーの練習したい」「近所の人にうるさいと言われた」 小学生が手書きで陳情、市が練習場整備へ

船橋市役所の外観を撮影した画像

「近所にスケボーを練習する場所がなく困っています」と訴えた千葉県船橋市の小学生の陳情が市議会で採択された。

市は2025年度予算案にスケートボードができる広場の整備費を盛り込んだ。

25年度内にも完成予定で、陳情した児童は「本当に作ってくれることになり、驚いたし感謝している」と喜んでいる。

陳情したのは、同市の小学5年男児(11)。

小学1年生からスケボーに夢中といい、「家の前だけでは物足りない。近所の人にうるさい、危ないと言われた。放課後に練習できる場所がほしい」と記した陳情を昨年5月23日に市役所に提出し、受理された。

同様の要望は、2016年にも同市の自営業男性(48)から出されていた。

スケボー歴30年の男性は「愛好者が増えている市内にも練習場が必要」とSNSを活用して訴えた。

請願は市議会に採択されたものの、騒音問題で用地探しが難航していた。

今回の男児の陳情では、周囲に住宅がない土地の貸与申し出があったことから実現につながった。

新広場の名称は「(仮称)夏見町2丁目まちかどスポーツ広場」で、事業費は約5600万円。

計1500平方メートルの敷地の一画に、約375平方メートルのスケボーエリアを整備する。

同エリアには、緩やかな傾斜の「ミニランプ」、土手を背中合わせにした「バンクtoバンク」、段違いの「マニュアルパッド」の3セクションが設けられる。

都市部の公園では、騒音問題で子どもがスポーツを楽しめない例もあることから、船橋市では球技などを楽しめる「まちかどスポーツ広場」を市内約20か所に整備している。

今回の広場もその一つとして作られる。

男児は「自転車で通えて周りを気にせず安全な場所。練習して、もっと上手になりたい。今の夢は大会で入賞すること」と完成を心待ちにしている。

参照元:Yahoo!ニュース