名門国立小、担任がいじめアンケ報告せず 被害男児は内部進学を断念

いじめを受けていることを相談している生徒

国立小の名門として知られる筑波大付属小学校(東京都文京区、佐々木昭弘校長)で2023年度に当時6年生の男児がアンケートで2度にわたりいじめ被害を訴える回答をしたにもかかわらず、担任は校長や両親に報告していなかったことが、関係者への取材で判明した。

この男児はその後不登校になり、付属中への進学を断念した。

筑付小は「担任が寄り添った対応をできず、申し訳ない」と謝罪している。

関係者や筑付小によると、男児に対するいじめが始まったのは、6年間で唯一のクラス替えとなる4年進級直後。

一部の同級生から暴言を吐かれ、学校を休みがちになった。

5年生の時に同級生の男児に顔を殴られる出来事があり、6年生の6月に実施された生活に関するアンケートで「殴られけがをしたけどいまだに謝ってもらっていない」と記載したが、担任は校長ら管理職や保護者に報告しなかった。

また、12月になると男児はクラスの大半から無視されるようになった。

12月初旬に実施されたいじめに関するアンケートで「悪口を言われた」「無視された」の欄に丸を付けたが、これについても担任は共有しなかった。

男児は不登校のまま筑付小を卒業。

もともと内部進学を希望していたが、いじめが原因で諦め、他の中学に進学した。

参照元:Yahoo!ニュース