万博の大屋根リング護岸が浸食被害 海水注入後に強風影響か

大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会は10日、大屋根「リング」が海水と接している部分の護岸計1.1キロのうち600メートルで、浸食被害を確認したと明らかにした。
2月に海水の注入を始めたばかりで、強風による波などでえぐられたとみられる。
リングの安全性に影響はないが、護岸を砕石で覆って保護するなどの対策を検討する。
浸食被害は2カ所で見つかった。
会場南側の「ウオータープラザ」と呼ばれるエリアのリング内側の護岸約500メートルのうち東側約120メートルと、「つながりの海」と名付けられたエリアのリング外側の護岸約600メートルのうち西側約480メートル。
いずれの護岸も水面から2メートルの高さまでほぼ土を盛っただけの構造で、水際の土がえぐり取られていた。
協会によると、両エリアでは2月中旬から海水の注入を開始。
注入後は強い西風が吹き、東に向かって強い波が打ち付けていたという。
また、ウオータープラザではイベント準備のため先に注入を始めたが、つながりの海と計画以上に水位差ができて外向きの水流が生まれ、浸食が広がったとみられる。
参照元:Yahoo!ニュース