無許可施設「ノースサファリサッポロ」9月末で閉園へ 500匹余りの動物について懸念示す専門家も「半年で全て移動させることは難しい」

建物の無許可建築が問題となっている動物園、「ノースサファリサッポロ」が9月末で閉園することを発表した。
「ノースサファリサッポロ」のホームページより:「この度、当園は法令上の問題を受け止め、閉園することを決定しました」
「ノースサファリサッポロ」の運営会社は、10日突如、半年後の9月末までに閉園するとホームページ上で発表した。
「ノースサファリサッポロ」は、札幌市南区の市街化調整区域に無許可で建物を建築し、20年に渡り営業を続けていて、札幌市が施設の撤去を求めている。
これは、2024年、市は運営会社に勧告書を出していて、撤去を求めた156棟の建物には、獣舎やコテージから、簡易トイレや屋根付きの両替機までもが含まれている。
閉園に伴い、これらは撤去されますが、懸念されるのは500匹余りいる動物だ。
動物園経営に詳しい専門家は「半年で全ての動物を移動させることは難しい」と指摘する。
帝京科学大学アニマルサイエンス学科 佐渡友陽一准教授:「これだけの数の動物をどこかがまとめて引き受けるのは考えられない。そうすると『うちは〇〇なら引き取っていい』というところを少しずつ見つけていって、引き受けてくれる先ががみつかった動物から移していくことしかできない。例えばライオンのオスなんていうのは引き取手がなかなかいない動物」
運営会社はホームぺージで、「大型動物の移動は受け入れ先の準備が整いしだい進めていきます」としているが、具体的な受け入れ先は公表されていない。
参照元:Yahoo!ニュース