富士急死亡事故 別の従業員「車両動かした」点検手順に不備か「人がいると思わなかった」

山梨県富士吉田市の富士急ハイランドせでジェットコースター「ええじゃないか」の点検作業中に男性従業員が車両とレールの間にはさまれ死亡した労災事故で、一緒に作業していた別の従業員が警察の聞き取りに「人がいるのを確認せず車両を動かしてしまった」という趣旨の説明をしていることが分かった。
事故は28日午前11時45分ごろ、「ええじゃないか」の点検作業をしていた富士河口湖町船津の嘉村伊織さん(29)が車両とレールの間にはさまれ、出血性ショックで死亡したものだ。
嘉村さんは乗り場付近に止まっていた車両の下にもぐり込み点検作業にあたっていたが、何らかの理由で車両が動き、車両とレールの間にはさまれたとみられる。
警察が事故当時、嘉村さんと一緒に点検作業をしていた従業員に聞き取りしたところ、「人がいるのを確認せずに車両を動かしてしまった。人がいるとは思わなかった」という趣旨の説明をしていることが警察への取材で分かった。
富士急ハイランドによると、「ええじゃないか」では2007年にも点検中の事故があり、点検時に車両を動かす場合はブザーを鳴らしてほかの従業員に知らせることになっていた。
警察は車両点検の手順に不備があった可能性もあるとみて、業務上過失致死の疑いも視野に調べを進めている。
参照元:Yahoo!ニュース