短大の募集停止ドミノが止まらない~2025年2月・短大募集停止の状況

大学以上に募集停止が続いているのが短大だ。
1995年に596校、それが2023年には303校にまで減少している。
近年も募集停止ラッシュとなっている。
2023年:上智大学短期大学部、岐阜聖徳学園大学短期大学部、龍谷大学短期大学部、池坊短期大学、武庫川女子大学短期大学部など
2024年:九州龍谷短期大学、北星学園大学短期大学部、創価女子短期大学、国学院大学栃木短期大学など
2025年(2月22日まで):鹿児島純心女子短期大学、甲子園短期大学、札幌国際大学短期大学部、拓殖大学北海道短期大学
短大の募集停止は大学と同様に少子化の影響もあるが他にも3点ある。
1点目は学科だ。
短大は生活・栄養系、保育・教育系、福祉系など不人気の学科系統が多く抱えている。
2点目に修学支援制度(2019年~)により、低所得者層でも大学進学が可能となった。
国の支援で進学でできるのであれば、短大・専門学校よりも4年制大学を選ぶのが自然だ。
3点目は経営の都合だ。
短大を運営する学校法人は大学を併設しているところが多くある。
特に都市部であれば、不人気の短大を維持するよりも4年制大学・学部とする方が受験生は集まる。
日本私立学校振興・共済事業団「令和6(2024)年度 私立大学・短期大学等入学志願動向」によると、私立短期大学は2024年時点で定員割れが91.5%。
しかも43校は50%割れでいつ募集停止となってもおかしくない水準だ。
私立でも全国区で人気の戸板女子短期大学(東京都)、公立で国公立大編入者が多い大月短期大学(山梨県)、三重短期大学(三重県)、大分県立芸術文化短期大学(大分県)、山形県立米沢女子短期大学(山形県)などは例外として今後も短大は募集停止が続きそうだ。
参照元∶Yahoo!ニュース